性器クラミジア感染症の膣分泌物臭に有効ジスロマック

性器クラミジア感染症は、日本で最も感染者の多い性行為感染症であり、淋菌感染症や性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジ ローマとともに5類感染症に分類される感染症です。
性器クラミジア感染症は、クラミジアトラコマチスと呼ばれる菌に感染する事で発症し、性交渉やオーラルセックスなどによる口内や尿道、膣内などの粘膜の接触によって感染する事が多く、男性は尿道、女性は子宮頸管や咽頭から感染します。現在では、性交渉の多様化により、性器クラミジアでも喉から発症する事もあり、子宮頸管からクラミジアが検出され無い事があるので注意が必要です。
性器クラミジア感染症は、約80%の女性患者に自覚症状が無いとされていますが、膣分泌物の匂いや色の変化、排尿痛、下腹部の痛みなど生理期間中の症状が現れるので、自覚症状の有無にかかわらず膣分泌物の匂いや色には気を付け、定期的に性病検査を受けるべきです。
しかし、膣分泌物の匂いや量が多くて気持ち悪い場合でも、一日に何回も洗浄すると膣内の善玉菌まで洗い流してしまい、膣の自浄作用を弱める結果となり逆に悪玉菌が繁殖するので注意する必要があります。
性器クラミジア感染症の治療には、テトラサイクリン系のビブロマイシンやマクロライド系のジスロマック、ニューキノロン系のクラビットなどの抗生物質を1日~2週間程度服用します。
ジスロマックは、エリスロマイシンの問題点を改善した15員環アクロマイシンを主成分とするタンパク合成阻害剤であり、病原菌のリボゾームに作用する事でタンパク質の合成を阻害し、菌の増殖を抑制します。
ジスロマックは、血中濃度より10~100倍の濃度で組織や細胞へ高い薬物移行性があり、半減期が約68時間と非常に長いので、感染部位に集中的かつ長時間にわたり薬理効果を持続する効果があります。又、クラリスロマイシンやエリスロマイシンなどの様な薬物相互作用も無いとされています。